健康豆知識「元気通信」

花粉症、アトピー、アレルギーは治る!?

更新日:2021.04.02
執 筆:整体師 角道征史

マスクをする機会が増えたことで、花粉症の症状も落ち着いているという方も多いのではないでしょうか。
それでも、昨年よりは花粉の飛散量が多いために、花粉症になったという話もちらほら耳にします。

そもそも、こうした花粉症をはじめとしたアレルギーはなぜ起こるのでしょうか?
それは、花粉などのアレルゲンに対して、そこまで害があるわけでもないのに、過剰な防衛反応が起こるからです。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなど、こうした症状を出すことによって、アレルゲンを極力排除しようという反応なのです。

では、なぜこうした過剰な免疫反応が起きてしまうのでしょうか?
このような花粉症を含めたアレルギー症状は、実は腸内細菌が原因であるということが、最近の研究で明らかになってきました。

善玉菌の減少

本来の腸内環境に存在している、善玉菌の一種である酪酸菌のはたらきで、Tregというリンパ球が活性化し、過剰に免疫システムが反応しないように、ブレーキを利かせることができるようになっています。
ところが、悪玉菌が増えすぎてしまうと、善玉菌が少なくなってしまい、過剰な免疫反応を抑制できずに、アレルギー症状が出てしまうのですね。

悪玉菌の侵入

また、過剰に増えた悪玉菌の一種であるカンジダが、腸壁を傷つけてしまい、その傷つき穴の開いたところから、悪玉菌や未消化の食べ物などの異物が体内に入ってこようとします。

それを排除しようと免疫システムが作動しますが、悪玉菌はタンパク質であるため、それと同じような構造を持つタンパク質に対しても反応してしまいます。
それで、そうしたタンパク質を含んでいる、花粉やハウスダストなどに強くアレルギー反応が出てしまうのですね。

アレルギー改善に大切なこと

それでは、こうしたアレルギー症状を改善するために必要な5つのことをご紹介します。

1.善玉菌を増やす

善玉菌やそのエサになるものを補給する必要があります。漬物、チーズ、納豆などの発酵食品や、海藻などの食物繊維を積極的に摂りましょう。

2.悪玉菌を減らす

カンジダのエサになるものを摂らないことです。砂糖を控えるようにしましょう。

3.悪玉菌の構造に似ているものを摂らない

カンジダはイースト菌の一種なので、イースト菌を使ったパンを控えましょう。小麦グルテンも構造が似ているので、摂らないようにしましょう。

4.腸内環境を改善する

腸内環境を整えるためには、栄養の補給が大切です。そこで、血流を良くするためにも、腰の状態を良くしてあげることが大切です。

5.自律神経を整える

当然のことながら、ストレスの多い状況や、睡眠不足、生活の不規則さなどがあれば、体の調節機能も低下してしまうために、症状がひどくなりやすいのですね。

当院に何年も通われている患者さんで、花粉症が楽になったとおっしゃる方が多いのもうなずけます。
食べ物の制限はなかなか大変なので、まずは2週間程度やってみてはいかがでしょうか?

腸内環境の改善などで、アレルギーのない生活にしていきましょう。