健康豆知識「元気通信」

人との距離感

更新日:2018.04.04
執 筆:整体師 田島健次

4月になりましたね。新年度の始まりです。 新しい職場や部署、学校など新しい人間関係が始まる時期でもありますね。 精神的ストレスの中で「人間関係のストレス」がかなりの比率をしめているのは、皆さんも感じているところでしょう。 新しい人が入ってくるだけで、職場の空気が変わったりしませんか?

距離感が上手くとれないのは、SNSが原因?!

最近は新入社員や若い人の言葉遣い、敬語が出来ていないという会話をよく聞きます。 敬語が出来ないまでなら教えれば何とか使えるようになりますが、敬語だけではなく、上司や先輩、お客様にも「ため口」や「上から目線」で会話をしてくる人が多いようです。 言われた方もビックリ、言った方もなぜ悪いのかが分からない状態では、お互いコミュニケーションをとるだけでストレスになりますよね。 その背景には、SNSの普及が原因にあるのではないかと私は感じます。 簡単に連絡を取り合えるのであまり考えず、ラフな話し方に慣れ過ぎて、対人との会話の時にもつい出てしまうのではないでしょうか。 まあ私もSNSを使っているのでダメとは言いません。(笑) 「上から目線」で話してしまう人の特徴は、社会能力、人格的に未熟であり、弱い部分を認めることが出来ないために偉そうな言い方をして、未熟な所をごまかそうとしている事が多い傾向があります。 上司や先輩だからとやたら偉そうな話し方や態度をとる時は、弱い所を突かれたくないからかもしれませんね。 友達や同僚にも、やたら知ったかぶるとか自慢話ばかりする人が皆さんの周りにいませんか? この様な人が周りにいた時は、イライラしてストレスをためるより、この人は自分に自信がないんだ、心に余裕がないんだと捉えるのも一つのコントロールです。 しかし、上司や先輩にアドバイスや注意をされた時は素直に聞く態度をした方が、円滑に職場では働けますよ。 自分が未熟な場合は、素直に聞いて改善して成長しましょうね。

適度な距離感でストレスを減らす

これからの時代は人工知能の発展により人との関わり合いが減っていくのではないでしょうか そうすれば人間関係のストレスは減る! しかし全くなくなることはないでしょう。50年後は分かりません。 人間関係は相手との距離感が重要なのですが、人との関わりが減れば減るほど距離のとり方が分からなくなり、ストレスを感じるのではないでしょうか。 ヤマアラシ・ジレンマを聞いたことはありますか? ヤマアラシのカップルが、寒い日にお互いの身体を温めようと身を寄せ合ったらトゲが相手に刺さる、離れれば寒いとなり、お互い傷つけ合わずに温め合える適度な距離を保ちます。 人間もそうですね、近すぎても相手の嫌な所がよく見え、離れれば寂しいですね。 皆さんは、会社の上司や部下、彼氏や彼女、夫や妻にヤマアラシ・ジレンマみたいな事をしていませんか? 人間関係のストレスはなくなりません。しかし、常に不快な気持ちで相手に接すれば、自律神経の交感神経が過剰に働きます。 思いやりをもって接すれば、副交感神経が働きやすくなります。 4月は色々ストレスがかかりやすい時です。 人間関係のストレスを少しでも和らげる事が出来れば、良いスタートがきれますね。