健康豆知識「元気通信」

体と心のメッセージ

更新日:2022.11.01
執 筆:整体師 角道征史

症状が起こるメカニズムについてはいつもお伝えしていますが、今回は違った視点から見ていきたいと思います。

症状が起こるメカニズム

一般的な体の痛みは、痛みのセンサーに対して刺激が加えられることによって起こります。
これには、ケガなどの急性の場合や、腰痛や肩コリなどの慢性の場合などがあります。

急性の場合は、すぐに処置をしなくてはいけないので、痛みで注意喚起を促します。

また慢性の痛みは、通常、筋肉が固まって血管を圧迫し、血流が悪くなることによって起こります。
そのままでは栄養不足で細胞が死んでしまうので、血管を拡張させる物質が分泌されると同時に、痛みのセンサーを刺激します。
そして痛みで負担がかかっていることを教えてくれるのですね。

痛み以外の症状は多くの場合、血流低下によるエネルギー不足により、自律神経のはたらきが低下することで起こります。
自律神経は調節の神経なので、コントロールが効かなくなって症状が出てしまいます。

新型コロナなどの病気の場合は、免疫システムへのエネルギー供給が滞ってしまい、ウィルスなどに負けて、かかってしまうのですね。

つまりは、ストレスレベルが上がりすぎてエネルギーが足りないよ!という体からの訴えなわけです。

症状に込められたメッセージ

症状のメカニズムとしてはこのように考えられますが、じつはそれ以外にも体や心からのメッセージが含まれています。

これは誰にでも当てはまる答えがあるわけではありません。
共通したものではないので、一人一人が自分で見つけ出し、自分で気づいていく必要があります。

例えば、私事ですが、先日巻き爪が膿んでパンパンに腫れてしまい、動けなくなりました。
初めての経験で、普通なら、なんでこんな目に合わなければいけないのか、と考えるところですが、「ここのところ動きすぎていたから、ちょっと休みなさいという体からのメッセージかも」と、ゆっくりした休日を過ごすことができました。

また全く起き上がることが出来ずに、ずっと寝ているような場合でも、今まで頑張りすぎたからしっかり休んでね、と体が言っているのかもしれません。
耳の聞こえが悪い場合には、聞きたくないことを聞かなくても済むように、体が自分を調節してくれているのかもしれません。

起こっている症状にどんなメッセージが込められているか分かったとき、体も心もそのメッセージを伝えるという役割を終えることが出来るので、その症状を出し続ける必要がなくなります。

ただ症状をなくすことだけにフォーカスするのではなく、体と心のメッセージに耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
自分の声に耳を傾けることで新たな展開が生まれるかもしれません。