健康豆知識「元気通信」

分子栄養学的 新型コロナウイルス対策

更新日:2020.06.01
執 筆:整体師 高木裕司

皆様、厳しい外出自粛の中、いかがお過ごしでしょうか?
かなり収束の気配が広がってきたとはいえ、まだ新型コロナウイルス感染の恐怖と闘いながら生活されている方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。手洗いやうがい、アルコール消毒などのウイルスを体に入れないことが一番大切ですが、もし、ウイルスが体内に侵入してしまった時に頼りになるのは個々の免疫力になります。
まだ特効薬やワクチンがないので、免疫力を上げていく努力が必要になります。

免疫力をアップする栄養素

私の分子栄養学の師匠の完全な受け売りになりますが、新型コロナウイルス対応の免疫力サプリメントをリストアップしてみました。

  • ビタミンC:300mg/日(2~3回に分けて摂る)
    免疫細胞を活性化して白血球の働きを補助する働きがある。
  • ビタミンD3:2,000IU/日(5,000IUで開始、2週間後から2,000IUに減量)
    免疫系の調整に作用し、カテリジンという細菌やウイルスに対抗するタンパク質の合成に関わっている。
  • マグネシウム:400mg/日
    ビタミンDを活性化させる作用がある。
  • 亜鉛:20mg/日
    ウイルスの増殖を抑える働きがある。
  • セレン:100ug/日
    強い抗酸化物質で免疫系を活性化させる。

以上のビタミンやミネラルが、オーソモレキュラー協会の推奨するプロトコルになります。
これ以外に私が使っているのがオリーブ葉エキスです。
オリーブ葉エキスは感染症全般によく効きます。
私が風邪をひいたときにビタミンCと併用するとすぐに良くなってしまいます。

緑茶うがいでウイルスの増殖抑制

また、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートというカテキンの一種である成分は、劇的に様々なウイルスの増殖を抑制するようです。
静岡県では緑茶うがいを推奨しており、研究機関の比較研究でも圧倒的な感染症予防効果があることが確認されています。
ただ、うがいではなく、飲むと高濃度のカフェインが含まれますので睡眠の質が低下することがありますのでお気をつけください。

イソジンによるうがいは口腔内の良性菌も殺し、長期間使用すると喉の粘膜も痛めてしまい、かえって風邪をひきやすくしてしまうことがありますが、緑茶はうがい水として長期間使用しても問題ないようです。

日光を浴びて、免疫力UP

様々な情報が飛び交っていますが、血中ビタミンD濃度が新型コロナウイルスに感染した場合の予後の良し悪しに関係することは多くの研究者の共通認識になりつつあるようです。
ちなみに、ビタミンDが多く含まれている食材はキノコ類で、特にキクラゲに多く含まれています。
魚介類ではイワシや鮭に含まれているので、積極的に摂取すると良いでしょう。
また、あまり外に出ず太陽光に当たらない人は血中ビタミンD濃度が下がる傾向があるのでお気を付けください。

※記事にリストアップしたサプリメントは当院が推奨しているわけではなく、分子栄養学の情報をまとめたものになります。
サプリメントを使用するときは専門家の指導のもとでご使用してください。