健康豆知識「元気通信」

歯周病

更新日:2015.06.15
執 筆:整体師 佐藤優

みなさん知っての通り、歯は食べ物を噛み砕いて消化・吸収を促す、云わば臓器です。
歯周病や虫歯で歯がもろくなれば、グラグラしたり痛みで抜歯せざるをえなくなってしまいます。

入れ歯や差し歯などは借り物の歯です。
そこには神経はありませんから、実際の食べ物の食感などが味わえなくなってしまいます。
食感も味覚の内ですから食べる楽しみも損なわれてしまいますね。

歯周病の原因 ~歯垢~

歯磨きの磨き残しである歯垢(しこう)は2・3日で歯石になり始めます。

歯垢の成分は水分と細菌です。歯石はその歯垢に唾液のカルシウムが付着することで発生します。
歯垢の内は頑張って歯磨きで落とせますが、歯石になってしまうと歯医者さんにお願いするしかありません。

歯石は細菌の塊です。残念ながら歯磨きを一生懸命頑張っても落とせません。
放っておけば歯周病菌などが繁殖しやすい口内環境になります。

歯周病の原因 ~細菌~

細菌が感染すると、まず歯肉炎・歯周炎という状態になります。
炎症ですから腫れて痛みがしたり、歯磨きで歯茎から血が出やすいなどの症状が出てきます。

このような方は要注意。歯周病はこの段階で治療するのが一番です。
この段階を過ぎると、いよいよ歯茎が段々と下がってきて歯が不安定になってきます。

歯周病と抜歯

歯周病菌は歯茎の肉を溶かすのではなく、その内側の歯槽(しそう)骨(こつ)という骨を溶かします。
そうなると段々と歯周ポケット(歯と歯の溝)は深くなって磨き残しが増え、最終的には抜歯ということになってしまいます。

歯周病の原因 ~歯ぎしり~

また、歯ぎしりも原因の一つとしてあります。
歯ぎしりをすることで、歯根が揺れ、その揺らされてできたスペースに細菌が潜り込んで繁殖するのです。

歯ぎしりの原因はストレスです。顎関節症の原因にもなりますので、気を付けましょう。

歯周病の予防方法

歯周病予防としては、やはりしっかりと歯磨きをすることです。
特に寝る前の歯磨きはしっかりやってください。
細菌は寝ている間に一番繁殖します。口の中が乾いてしまっているからです。

朝、口の中がまずかったりネバツキがある方は気を付けてください。
デンタルリンスもとても効果的です。

歯を大切にしよう!

歯は大事です。

今回は言及しませんでしたが、歯は体のゆがみにもつながります。
また、機会があれば歯と体についてお話したいと思います。

みなさん歯をいつまでも大切に…。