健康豆知識「元気通信」

紫外線にまつわるQ&A

更新日:2017.08.16
執 筆:整体師 古川華奈

8月にもなると、一気に気温が上がり、ジリジリとした強い日差しが照りつけますね。
日焼けをしてしまう方も多いかと思われます・・・。
そこで、今回はみなさんもよく耳にされていることでしょう、「紫外線」にまつわるQ&Aをお伝えしていきたいと思います。

そもそも紫外線ってなんだろう?

一般的に紫外線とは、A波(UV-A)とB波(UV-B)のことを指します。
紫外線はその波長の長さによって以下に分けられます。

  • A波(UV-A)
  • B波(UV-B)
  • C波(UV-C)

紫外線の約9割はA波のUV-Aです。

UV-Aの特徴

UV-Aは波長が長いために、雲や窓ガラスも通り抜けます。
このUV-Aは肌の真皮にまで到達し、肌の張り、弾力に大切なコラーゲン線維等を切断させ、シワやたるみの原因になります。
また、皮膚の細胞を遺伝子レベルで傷つけるほか、皮膚の免疫力も低下させます。
そして、UV-Aは上空のオゾン層にほとんど吸収されない為、1年を通して安定して地球上に降り注いでいるのです。

UV-Bの特徴

UV-Bは、オゾン層の増減により、地上に到達する量が変動します。
そして、浴びると肌が赤くなる日焼け(サンバーン)を引き起こします。
また、大量に浴びると、免疫力の低下や、皮膚ガンや白内障を引き起こす恐れがあります。

UV-Cの特徴

UV-Cは、オゾン層に阻まれ、地上に届くことはありません。

紫外線が一番多い時期は?

オゾン層での吸収がほとんどないUV-A領域の紫外線は、5月が一番多いと考えられています。
UV-Bも含めた総紫外線量は、7、8月の方が多いです。

「紫外線は5月に最も多い」「5月の紫外線は真夏とほぼ同じ」と言われることがありますが、これはオゾン層での吸収がほとんどないUV-A領域の紫外線のことと考えられているそうです。(特に6~7月に梅雨時期となる地域に当てはまります)

一方、UV-B領域の紫外線は、そのほとんどが上空にあるオゾン層で吸収されます。
上空のオゾン層内のオゾン量は、日本付近では春に多く、夏から秋にかけて少なくなる季節変化をしています。
この季節変化によって、UV-AとUV-Bの紫外線の季節による変化が起こっているのです。

UVケアのコツを教えて!

UV対策としては、日焼け止めや日傘、帽子、サングラスなど、夏にする対策と変わりはありませんが、早い時期からスタートすることが大切です。

また、日焼け止めに記載されている”SPF25PA++”などといった表示は以下の効果を示しています。

  • SPF25の数字の大小
    UV-Bの防御効果
  • PA++の+の数
    UV-Aの防御効果

地域にもよりますが、5月、6月はPA数値の高いものを、7月8月はSPF数値が高いものを選ぶなど、時期により日焼け止めを使い分けるといいですね。

日焼け止めの塗り方

日焼け止めの量ですが、例えば顔に塗る場合、クリームタイプであれば真珠2つ分、液状タイプであれば1円玉2枚分の量を十分に使うようにしましょう。
また、鼻の頭やおでこ、肩などは日光が当たりやすく、その部分だけでもこまめに塗り直すと良いです。

そして、盲点なのがあごの下です。
地面からの照り返しで焼けてしまうことが多いので、日焼け止めを塗る際は、一回り大きくカバーするイメージで塗ると良いですね。

紫外線に関するQ&A、いかがでしたでしょうか?
UVケアを意識して生活をしていけるといいですね♪