当院院長のブログ

自分を出す勇気

更新日:2021.03.12
執 筆:整体師 田島健次

今年初めに、私のブログで「本当の目標とは」と書かせていただきましたが、ご覧になりましたでしょうか。
セルフ・コンコーダント・ゴール(真の欲求に結び付いた目標)。
自分自身の人生の目標ですね。
まず、自分の人生の目標が何か、にたどり着けない方が多くいるのではないでしょうか?

なぜ目標が決まらないかというと、「社会的な自分」と「本当の自分」が葛藤しているからなのです。

「社会的な自分、本当の自分」とは

「社会的な自分」とは

親、家庭、先生、学校、先輩、会社、社会、国、時代のルールや制限で作り出された自分です。
理性、思考によるものですね。


「本当の自分」とは

本能、欲求によるものです。
心理学者のアブラハム・マズローの「欲求5段階説」における高次の「自己現実欲求」、なりたい自分になる欲求を満たす自分です。

実は、本当の自分を出さないと、自律神経が活性化しないのです。
怒ったり、泣いたり、笑ったり、騒いだりして体を動かすことは、自律神経が活発に働いている証拠です。
赤ちゃんを想像してみてください。本能のまま動いています。泣いたり、笑ったり、おっぱいを吸ったら寝たり…。興味のあることだけに夢中になるなどにより、脳の細胞分裂が活発に行われ、成長するのです。

大人になると、ルールを守らなければ社会で生きていく事が難しくなりますので、「社会的な自分」は必要な能力です。
社会的な自分の中でも、考え方、捉え方によって、ストレス反応が違ってきます。

我慢・頑張る思考

不安、恐れ、嫌悪の思考が先行するパターンです。
例えば、「勉強しなくては親に怒られる」「こんなこと言ったら嫌われる」「上司のいう事を聞かなくてはクビになり収入がなくなる」などです。
この状態の時は、ストレスホルモンであるコルチゾール、ノルアドレナリンが大量に分泌されます。
コルチゾールが多いと、短期記憶力が低下したり、喜怒哀楽の感情が乏しくなったりします。
ノルアドレナリンが多いと、体の緊張感が高まり、筋肉が硬直します。慢性肩こりなどが起こります。

やりがい、成長の思考

期待、向上、楽しみの思考が働きます。
「勉強をして成長したい」「仕事を通して人の役にたちたい」「この作業が終わったら楽しいだろうな」などです。
この状態の時は、ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが分泌されます。
ドーパミンは、やる気ホルモン、快楽ホルモンです。
セロトニンは幸せホルモンで、心を元気にする作用があります。
オキシトシンは愛情ホルモンで、人との信頼関係を築き、人間関係を円滑にする作用があります。

どちらの思考で取り組んだ方がいいかは、わかりますよね。

「よくいわれる、ポジティブな思考でいることですね」と思われた方がいますよね。
もちろん、やりがい、成長の思考はポジティブですが、ポジティブになるために体、心の抑圧があっては、頑張る思考になってしまいます。
ネガティブになることは必ずあります。その時に、無理にポジティブになろうと頑張っていませんでしたか?ストレスが多く体調が悪かったり、寝不足だったりでは、ポジティブな思考で勉強したり、働いたりするのは難しいでしょう。

まず重要な事は、本当の自分を出す事です。
寝たいだけ寝る。泣きたいだけ泣く。不満や怒りがあるときは体を使って吐き出す。
赤ちゃん、子どものように無邪気に行動する場所、日、時間を作って、抑圧していた心や体の解放をしてみてはいかがでしょう。


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