更新日:2023.05.25
執 筆:整体師 田島健次
ゴールデンウイークも終わり、忙しい日々を送っていますか?
忙しいと聞いて、どの様なイメージがわくでしょうか?
休む時間も取れないことをイメージし、ストレスを感じる人。
逆に充実感のイメージを持つ人。
人それぞれ、とらえ方、感じ方が違いますよね。
連休が取れてゆっくりできる時間があり、睡眠も多く取っているのに、なんか体調がよくないな~って感じた人はいませんか?
仕事やテスト、課題などがあるほうが、頭が働き、疲れを感じずにリズムよい生活がおくれることはありませんか?
なぜかというと、忙しい時にはドーパミンが放出されているためです。
ドーパミンが分泌されると、物事に興味をもち、積極的、行動的になり、好奇心を刺激され、覚醒して思考能力があがるといわれています。
神経科学では、目標を達成したときよりも、達成しようと考え行動している時に高い満足感、高揚感を感じるといわれます。これは、ドーパミンが多く放出されているからだそうです。
忙しい方が健康でいられるのでしょうか?
仕事の忙しさで体調を崩した、って声が聞こえてきそうです。
ドーパミンにはもう1つの顔があります。
中毒性、依存的になる側面です。
有名なものには、スマホ依存、アルコール依存、薬物依存などがありますね。
ドーパミン中毒とは、報酬、刺激、好奇心を追求しすぎ、ドーパミンに支配されて、ダメだと分かっていてもやめられない状態になることです。
スマホ依存の例で考えてみるとわかりやすいでしょう。
ちょっと検索すれば、知らないことがわかる。
ちょっと隙間時間にゲームをしたり、SNSで情報収集したりと大忙しですよね。
検索すれば、知的好奇心が満たされ、ゲームで優越感を味わって、SNSで承認欲求を満たせます。
はじめは、満足感、高揚感が満たされますが、徐々に満足感よりストレスが増えていきます。
人間の求めるドーパミン快楽は満たされることがなく、もっともっと、となって、スマホに時間を乗っ取られていきます。
時間が乗っ取られると、時間がないというプレッシャーを感じて寝る時間を減らしたり、食事中にもスマホを見たり、歩きながら動画を見たりと、少しでもスマホを使う時間を確保します。
それでも足りないと感じると、人間の脳は、欠乏状態に対して不安感、恐怖感で支配され始めます。
不安感、恐怖感をなくそうとまたスマホで検索をして、ネガティブな情報に振り回されるという悪循環に陥ります。
悪循環になっているということは、慢性的にストレス状態にさらされることなので、色々な健康障害が出てきます。
肩こり、腰痛、頭痛、不眠、下痢便秘など。
免疫力も低下するので、風邪が長引いたりします。
あなたは1日のうち何時間スマホを見ていますか?
スマホが悪い訳ではなく、どのように使うかですよね。
忙しくても充実感、満足感がある人は必要ないですが、「忙しく」時間がないと感じる人は、あえて何もしない時間をつくってみると、自分にとって何が大切なのか気づくかも。
ユダヤ教の「シャバット」を聞いたことがありますか?
「安息日」。一切の労働を禁じる日。
興味がありましたら検索してみてください。あっスマホ使わせてる・・・