当院院長のブログ

コロナの自粛疲れは自分で作っている?

更新日:2020.05.25
執 筆:整体師 田島健次

自粛の疲れとは?

コロナウイルスの影響で、外出自粛・StayHomeをしている人は多くいるでしょう。
StayHomeをすることで体を動かす量が減って、体調を崩す人も多いのではないでしょうか。

体を動かさないことで健康状態が低下してくる感覚は、皆さんなんとなく分かっていると思います。
テレビでもネットでも多くの著名人やスポーツ選手が自宅でのトレーニング方法など伝え、体を動かすように訴えていますね。
政府や医療関係の先生が散歩はしましょうと言っていることも聞きます。
その影響か、皆さん自宅で体を動かたり公園などに散歩をしている人は多いのではないでしょうか?

しかし、体を動かし生活リズムを注意しているのに、夜寝にくいとか頭がスッキリしない、不安感が強くなるなどの症状がでている人が多くいます。
それはなぜなのでしょうか。
会社に行かずに自宅でテレワークをしており、嫌な上司や同僚に会わず人間関係のストレスが減っているはずなのに、何か体調がすぐれないと感じていませんか。

この要因は、運動不足・電磁場・コロナウイルスの先行き不安・偏食・太陽光不足・人との接触不足など、人により様々な要因があります。
この中で、今回はあまり注目をされていない、情報過多により脳が疲弊して、自律神経の活動低下や不安感が上がることについて説明していきます。

情報過多が現代人の疲労の原因

コロナウイルスの影響で自宅が仕事場になっていると、仕事の集中モードから脳が切り替わらずに、常にスイッチがオンの状態になってしまいます。
この状態では、いつ脳がリフレッシュするのでしょうか?

現代の情報量は、色々な見解がありますが1日で明治時代の1年分、平安時代の一生分などと言われています。

色々な状況の人がいますが、例えば、仕事しながら子どもの動きを気にして、ご飯のことを考え、コロナウイルスの状況をテレビやネットでチェックして、会社のメールの返信をして、ZOOM会議に参加しながら自分のスマホで友人のSNSをチェック、オンラインゲームをやりながらSNSに投稿などしていたら脳はオーバーヒート状態です。

この様な状態をマルチタスクと言います。
マルチタスクとは、同時に複数の事をこなすことを指します。
仕事が出来る人のイメージですね。
しかし、実は脳は1つのことしか対応・処理できません。

歩きながらメール返信、運転しながらスマホゲームができると思っている人がいますが(このながら運転、歩きスマホは社会問題になっていますね)、これはマルチタスクではなく無意識で体を動かしている小脳が働いているのです。
思考レベルの活動は基本できずに、大脳で高速で切り替えて作業をしているだけなのです
これはタスク・スイッチングと言い、脳のエネルギーを大量に使い、非常に疲れます。
なので、脳のエネルギーである糖分を取りたくなるのです。
この状態を続けていると、脳にはとてもストレスになり、ストレスホルモンのコルチゾールが大量に出て、免疫力低下・睡眠障害・無気力・海馬の萎縮が起きます。

通常でもマルチタスクになりやすいのに、コロナウイルス影響で自宅で仕事をしている人は、余計に情報を入れて脳のオーバーヒートを招いてしまいます。
すると、ストレスホルモンが出過ぎて自律神経の機能が低下します。

マルチタスクの癖を減らすには

このような負担を避けるために、1つずつの作業に専念する、シングルタスクをする生活を心がけましょう。
仕事中はテレビを消す、自分のスマホは見ない、散歩中はスマホを見ない、食事はテレビ・スマホを見ない。 
一人になってヨガや瞑想する時間10分でもいいので1つのことに集中する。
1つに集中すると脳のストレスが減っていき免疫力が上がり、睡眠もよくなればコロナウイルス対策になります。
脳への負担を減らし、StayHome中も健康的に過ごしましょう。

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