当院院長のブログ

無力感を減らすには挨拶?

更新日:2020.05.22
執 筆:整体師 田島健次

ゴールデンウィークは、心身共にリラックスして過ごせましたか?

5月と言えば、一昔前は5月病という言葉をよく耳にしました。
今では5月だけではなく1年中ストレスが多く、体調不良や無力になる人が増えているのではないでしょうか。
しかし、5月は季節の変化があり自律神経には負担になるので気をつけたいところではあります。
気圧・気温のストレスよりも、多くの人が感じる人間関係のストレスが強く影響しやすいです。

人間関係のストレス

新しい環境になり新しい人間関係が生まれるときは気を遣うので、大きな緊張感が生まれます。
初めはその緊張感で疲れを感じにくいですが、5月ぐらいに慣れてきて緊張感が低下した時に体の不調を感じることが多いです。
このとき、人間関係のストレスにも気付きます。

人は、近くにいる人、接触が多い人など親密感が増せば増すほどストレスを感じることが多くなります。
学校のクラス、職場、家庭など、接点が少ない人はストレスに感じません。
そして、その人間関係のストレスが起きる状態で無力感を生じることが問題となります。

無力感=引きこもり?

内閣府の調査で40歳から64歳の引きこもりの数は推定61万人と言われています。
色々な事情で引きこもりになった方がいるので、ストレスによる無力感で引きこもりになったとは一概に言えませんが、無力感が引きこもりに繋がるのではないかと私は感じます。

今回は、無力感を引き起こす社会的背景・心理的状態を話して行きたいと思います。

「学習性無力感」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
簡単に言うと、ストレス状態や抑圧される状態が続き「何をしてもしょうがない」と学習して、回避・改善の行動を取らなくなるということです。

年齢を重ねると、社会から年齢相応の仕事能力・対応力を求められるようになっていきます。
40歳以降になると頑張って努力しているのに報われない、やって当然と思われ仕事の負担は増えるけれど給与も頭打ちになる方もいるでしょう。
新しい知識や技術がどんどん出てきて後輩のほうが習得が早く、自分が持っている知識・経験は役に立たない、必要とされないと感じるようになります。
すると「俺が頑張ってやってきたことは何なの?」自己否定的になり、自信を喪失して大きなストレスがかかります。

AIが凄まじい進化を遂げているので、知識・技術は学んだ先から陳腐化します。
これにより先輩や上司に質問・相談しないで、ネット・動画などから知識を学び、簡単な解決方法をとります。
この様な事が起きるとコミュニケーションが減り、人から頼られないことで孤独感が強まり、何かのきっかけで引きこもりになるのではないでしょうか。

これからの時代は、どうなるかはわかりません。
私も40代、新しい事についていけてないことを痛感しています。
新しい事に挑戦するには気力が、気力を出すためには体調が重要です。
体調には自律神経、免疫力が必要になります。

挨拶をして気力をUPへ

そして自律神経や免疫力を高めるためには、オキシトシンというホルモンが有効です。
オキシトシンは人との繋がりの絆を感じると分泌され、免疫力を上げ治癒力が活性化する事が分かってきています。

親しい人や心地の良い人との繋がりが体調を安定させ、新しいことに挑戦する気力が湧いてきます。
まず「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」と自分から声をかけて行きませんか?

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