当院院長のブログ

ものまねで、ストレスが減る

更新日:2021.09.10
執 筆:整体師 田島健次

皆さん、オリンピック・パラリンピックはご覧になりましたか?
選手の活躍を見て、勇気をもらったり、感動して泣いたりしましたか?
選手の気持ちに共感して、同じ様に表現することで、脳内が活性化して日頃のストレスが軽減します。

なぜ共感することでストレスが軽減するのか!

なぜ共感することでストレスが軽減するのかというと、ミラーニューロンが働いているためです。
ミラーニューロンとは、鏡を見ているかのように、他人の行動や表情を自分自身も同じように感じる脳内の神経細胞のことをいいます。
サルの脳内で発見されたもので、人間の脳内では、活発に働く部位があることでその存在が信じられています。

オリンピック・パラリンピック選手が金メダルをとって興奮したり、嬉し涙を流したりしている時、観ている自分自身の脳内でも金メダルをとった感覚で感動したり、自然と涙が出てきたりするのです。
ちょっと想像してみてください。選手に共感して感動している時に、明日の仕事嫌だな~、課題終わってないな~、不安だな、心配だな~の悩みが出てきますか?

実際は、悩み事や問題などは解決していないのですが、一旦その事から離れて、選手に共感して興奮、感動することで、いつもとは違う脳内の部位が活性化することにより、ストレスが軽減するのです。
ミラーニューロンが活性化することにより、不安や心配事が大したことないと感じたり、課題や問題解決のアイデアが浮かんできたりするのではないでしょうか。

もっとあるミラーニューロンのいい事

ミラーニューロンが活性化すると、多くの方々が悩んでいる、人間関係のストレスを軽減することもできます。
人間関係でストレスに感じるのは、コミュニケーションが上手く取れていない事が多いと思います。
ミラーニューロンが活性化している人ほど共感力が強く、相手の立場に立って物事を考え、会話や行動をとることができます。
相手の立場に立ったコミュニケーションをとることによって、相手も心地よくなり、同じようなコミュニケーションを返してくれれば、人間関係のストレスは減ります。

ミラーニューロンの活性化は、表情にも影響を与えます。
例えば、笑顔でいる人をみると、自然に自分も笑顔になりませんか?
1日仕事で疲れ、ストレスが溜まっても、家に帰って家族が笑顔で迎えてくれたり、子どもの笑顔を見たりしたら、一瞬でストレスが吹き飛ぶよってよく言いませんか?
不機嫌な表情をしている人に、好感は持てますか?

笑顔のときは、副交感神経が優位に働きます。
ストレスが溜まった時ほど笑うと、副交感神経が働きリラックスできますよ。

ミラーニューロンが活性化している人には何が起きているのか

ミラーニューロンが活性化している人は、脳内物質が多く出ています。
なぜなら、共感力が高い人は、セロトニンが多く分泌しているからです(やすらぎ、気分の安定)。
さらに、共感して受け入れられると、オキシトシンが分泌されます(愛、つながり、絆)。
セロトニンやオキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールやノルアドレナリンなどを抑制する効果があるといわれています。

ミラーニューロンを活性化させるには、自分がいいと思う人の真似をしてみたり、モチベーションが高くなるスポーツ観戦、お笑い、動画、本、音楽、アニメなど、いい刺激を日頃から取り入れたりしてみましょう。


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