当院院長のブログ

ストレスの対応能力を上げるには

更新日:2020.08.14
執 筆:整体師 田島健次

暑い夏ですね。熱中症にならない様に気を付けて過ごしていますか?
暑い日は外で運動するのは危険ですから、朝や夜など少しでも涼しい時間帯を利用して運動するといいですね。

先月のブログでもお伝えしましたが、運動をすると楽しい思考が働きやすくなります。

夏だ、動いてみませんか

夏は元々、気分が上がりやすい季節でもあります。
気温が高いので血流も良くなり、日照時間も長いので交感神経が働き、ドーパミンも出るので気力や行動力が上がります。

しかし、暑いのもストレスになりますので、体調がすぐれない時は快適な温度の室内で休んでください。
エアコンで体を冷やしすぎないようにも気を付けましょう。

ただ、暑いからといってエアコンの部屋でダラダラして冷たい物ばかり体に入れていては、自律神経の活性化になりません。

運動することによって脳が活性化して自律神経の調整能力UP、認知機能の低下を抑える効果がありますが、他にも素晴らしい効果があります。

運動の量が大切

ここまで運動のメリットについてお伝えしていましたが、一方で運動も、脳・体にとってストレスになります。
急な激しい運動は怪我もしますし、苦痛しか脳に記憶されません。
そのため、軽い運動から始めて少しずつ強度・頻度を上げていくことが重要です。

休職後の急なフル勤務は、不調の再発リスクが高いのと一緒ですね。
まずは時短勤務から始めて、少しずつ仕事のリズムに慣れていくのが不調の再発防止になります。

運動も復職と同様に、軽度なストレスから体・脳に与えるとよいでしょう。
「ストレスが多かったから自律神経が乱れてうつ症状になったんだよ、それなのに運動してまたストレスを与えるのかよ」と考える人もいるでしょう。
確かに過剰なストレスや慢性的なストレスは、自律神経を乱し気力を奪います。

ストレスをコントロールしよう

運動のストレスの利点は、自分でコントロールが出来るということです。
自分のペースでやれて、苦しくないほどほどのときに休めることがいいのです。
ストレスをコントロール出来るか出来ないかが大きな違いで、自分でストレスマネージメントが出来なくなることが慢性的なストレスを作ることになります。

精神的・心理的ストレスを減らそうと、色々なコントロールする方法が世には出回っていますね(アンガーマネジメント、瞑想、マインドフルネスなど)。
ストレスはなくなることがありません。しかし、自分でコントロール出来る正しい知識力・思考力・対応力をつけることにより、慢性的なストレスを減らすことが出来ます。

その点では、運動のストレスはコントロール出来る最適な方法なのです。
 

昔の部活は、スポーツの監督・顧問が、強制的に頻度の高い運動させていましたね。
今ではパワハラになります。
(自分は隠れてサボる能力が身につきました。これもコントロールです(笑))

運動のストレスによって、脳の神経細胞ニューロンは損傷します。
しかし、ニューロンは筋肉と同じように修復する時間があれば、損傷前より丈夫な状態で回復します。
 

運動で傷ついたニューロンや筋肉は修復・再生するごとに鍛えられ、心身の適応能力が増していくのです。
人間はストレスを乗り越え、成長・学び・自信をつけていく力があります。

それは細胞レベルで起こっています。
なりたい自分をイメージしながら楽しい運動から始めてみませんか?

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