今昔物語

第3章 「恥」

学校卒業まで半年ぐらいになり、最後に現場実習。
そう、研修生として学校から指定されたスポーツ施設、スポーツクラブの現場に2週間に立つというものでした。

私の研修場所は、横浜市内にある某スポーツクラブ。
そこは、マシンジム、エアロスタジオ、プール、テニス場とそこそこの広さのスポーツクラブでした。

実は私そこのテニススクール会員で、そこには顔なじみのテニスのコーチが居るので研修生として行くのが恥ずかしかった。
初日にTシャツ、ジャージ姿で挨拶をして笑われたのを憶えています。
学生なのにテニススクール会員とは、生意気ですね(汗)
学校終了後にバイト、土日祝日もバイトで稼いでいたので・・
バイトばかりしてお金を使う時間がないのとお金の使い方を知らない若造だったからか。

脱線したので話を戻します。

2週間の研修中は、主に会員さんに元気に挨拶してマシンジムの使い方、トレーニング方法の説明をすることでした。
始めは元気に挨拶する事がとても恥ずかしく(今では考えられない)ぼそぼそと挨拶をしていましたが、やはり体育会系の先輩方の厳しい目線。

そして一言、「恥ずかしがって下向いて背筋丸めてる方がみっともないぞ」と言われお尻を叩かれました。
それからは「恥」をかいてなんぼと思い、積極的になったと思います。

研修最終日になり、お世話になったマネジャー(胸の筋肉がピクピク動くマッチョ)に最後の挨拶に行ったときに「もしよかったらここで働かない?」と声をかけられました。
当然応えは「YES」です。

「恥」を捨てて頑張ったからよかったかな(笑)
働いていたバイトを速攻で辞め、そこでのインストラクター生活が始まったとさ・・・