当院院長のブログ

思考停止も必要!

更新日:2021.11.12
執 筆:整体師 田島健次

今年もあと少しになりました。
皆さんは、どの様な1年でしたか?
今年の前半はどうだったかな~、春先はどうだったかな~、暑い夏だったかな~、涼しくなってきたな~など、少し考えて振り返ってみてください。
1月から3月、4月から6月、7月から9月、10月から12月と、3カ月ごとに振り返ると思い出しやすくなりますよ。

詳細に思い出したり、考えたりできる人は、体調がいいと言えるでしょう。
(スマホの予定表や手帳は見ないで振り返ってくださいね)

なぜ思い出したり、考えたりできる人は、体調がいいと言えるのか?

記憶を絞り出したり、考えたりする行為は、思考ですね。
思考が働くという事は、エネルギーが上手く回っている証拠なのです。
思考するというのは、生物的に多くのエネルギーを消費します。
エネルギーを消費することは、生命活動のストレスになり、思考しなくていい状況にいれば、無意識に思考を弱めます。

例えば、飢餓状態のときは、体を動かさず、思考を働かせずに、じっと食料を待ちます。エネルギーを消費しないための行動です(極限状態では、脈も遅くなり、呼吸も少なくなります)。
飢餓状態までは行かなくても、日常生活で、空腹時や寝不足、体調不良のときは、考えがまとまらなかったりしませんか?

当院に来る患者さんの中にも、問診の時に、言葉が詰まったり、話すことが辛かったりする人がいます。
これは当然なのです。
ストレスによりエネルギーを大量消費した結果、自律神経が乱れ、思考停止になっているのです。
生命維持のための、正常な体の反応が起きているのですね。

生命維持の正常な反応とは

体は、エネルギーの消費を抑えるため、思考停止にして、楽しい事を考えられなくし、悲観的な思考にして、活動量を抑えジッとしていなさいと指令を出しているのです。
なので、体がだるい、気力がでない、食欲がない(食べる事もエネルギーを消費するので)のは当然なのです。
理解するのもエネルギーを消費するので、これを読まれている方で、気力がなく、思考停止状態の方がいたら、少しだけでも理解していただけたら幸いです。

うつ、無気力になるのは、過剰なストレスによるエネルギー低下が原因です。

色々な理由でエネルギーを消費し過ぎて、思考停止し無気力になっている方は、体は一生懸命元に戻すような反応が起きているのですから、自分を責めずに、悲観的なループに入らず、今はエネルギーを貯める時期と考え、受け容れてください。
自分の体は、良くなるために一時的にエネルギーの消費を抑えて、体の修復、心の傷を治すためにエネルギーを使っているのです。

思考停止を勘違い

しかし、勘違いしてはいけない事があります。
今日ストレスがあったからと、思考停止して、スマホ、ゲーム、やけ酒、テレビのダラダラ観をするような現実逃避とは違います。

思考するとは、人類があたえられた、素晴らしい能力です。
危機的状況からの問題解決、人類の発展のために思考を巡らせることを止めてはいけません。

スマホで知った気になるのではなく、主体的に思考し学習して、今の時代の問題、自分の人生の課題に取り組むことで、充実した生活が送れるでしょう。


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