さて、ストレスの話からそれに対抗する体の力の話、そしてその体の力を動かすエネルギーの話をしましたが、おわかりいただけましたでしょうか。
では、またストレスの話に戻したいと思います。
ストレスが病気の原因だといっても、ストレスはなくてはならないものです。
ストレスがないと、私たちの体はだらけきって退化してしまいます。
そのいい例が地球の重力です。
地球の重力は、私たちに構造的ストレスを与えています。
しかし、その重力というストレスを生まれた時から少しずつ克服したおかげで、私たちの筋肉や骨が発達していくのです。
構造的ストレスだけでなく、精神的ストレスも化学的ストレスも温度・湿度のストレスも、少しずつ克服していくことで、先ほどご紹介した四つの体力がついていくのです。
つまり、スポンジがへこみすぎてペチャンコにならないぐらいの積み木の重さ(ストレスの量)ならば、我々はそれに負けないような心と体を作ろうとするのです。
克服できるぐらいのストレス量ならば、それは「よいストレス」になります。
あなたの今のストレスは、克服できる量ですか?
もし、克服できそうもない量のストレスがあるならば、ストレスから逃げるしかありません。
一度ストレスを排除して体力を回復させることが重要になります。
簡単にいうと、自律神経失調症やうつ病の原因であるストレスをあなたの体力に合わせて適量にすれば、あなたも元気になれるのです。
次章では、具体的にどんなものがあなたのストレスになっているのか、あなたが知らず知らずに受けているストレスを見つけてください。
また、それらの対策などもお伝えいたします。