更新日:2013.05.27
執 筆:整体師 田島健次
失感情症の特効薬はありません。
まず失感情症なのかを自分で自覚する必要があるでしょう。
今現在、色々な現代病があります。
うつ、自律神経失調症などがあり色々な治療方法がありますが失感情症の方にはこれがいいとかもなくうつや自律神経失調症のなかに失感情症あることが多いのでうつの治療をしながら感情面もケアが必要になってくるでしょう。
心から体へのアプローチ
精神分析療法、内観療法、ゲシュタルト療法、行動療法、カウンセリング。
身体から心へのアプローチ
絶食療法、自律訓練法、ヨガ、整体、筋弛緩法、呼吸。
失感情症を改善させるためには心からアプローチする療法と体からアプローチする療法がありますが、失感情症の人は体からのアプローチの方が有効ではないかと考えている。
自分の感情が分からないので心にアプローチしても効果が薄いと感じたためです。
個人的にケアしていくには、ストレッチや呼吸を意識してストレスを避けながら自分で感情を出す訓練が必要です。
やはり失感情症ですから、思った感情を出すという訓練は欠かせません。
また、感覚を感じるために自然の中でのスポーツなどもいいでしょう。
もちろんスポーツをする体力がない場合は、ゆっくり体を休め規則正しい生活をおくることが望ましでしょう。
規則正しい生活をしてストレスをなくすことは、自律神経が整いますので失感情症の改善に最適です。
感情とは厄介なものです。
もともと感情は不快な環境から逃れるためには必要なものである。
人は生きるためには理不尽なこと不快なストレスは付き物でその不快な感情を生理的に生じさせてしまっている。
嫌な感情はその場から逃げるために働きかけるのであるが現代は逃げることができない状況や逃げる方法が分からないため現代人は、安易に感情を抑制、抑圧して、感情を喪失することによってストレスを回避しようとする。
それが失感情症なのですが、感情が鈍麻すると判断能力が低下してより困難な状況に追い込まれてしまう。
ストレスを感じなくすることがもっともお手軽で速いストレス回避行動ではあるが、それを続けているとストレスの悪循環になり、うつや自律神経失調症になる場合もあれば失感情症になってしまう場合もある。
現代社会は、ストレス社会であることはみな知っています。
時間が速く競争文化のなかで自分の身体感覚、感情の入る余地がないぐらい忙しく頑張っている人が多いです。
しかし、いくら成功、権力、名声を得ても失感情症になり、感動しない心ではつまらないですよね。
それどころか人生が無意味なものと感じてしまいます。
十分に感情に触れてそれを表現することをして自分の身体に起きていることに目をむけましょう。
そうすることが失感情症の対策でもあり改善法でもあります。
人間は、誰もが健康でありたいと潜在的に思っています。
その声にしっかり耳を傾けることが重要です。
たまには、大声で思ったことを話したり感情的に話し合うことも必要です。
思いっきり走って心臓が動く音、自分の呼吸を感じるのもいいでしょう。
それが失感情症には足りないものなのです。