症状別対処法レポート

感情と体の関係

更新日:2013.05.27
執 筆:整体師 田島健次

– 感情と体の関係 –

失感情症について知るには感情と体の関係について知る必要があります。
人の体から、性格について多くのことがわかります。
姿勢、目つき、顎の位置、頭蓋の形、肩の位置などは、無意識に反応している性格指標のほんの一部です。他に声の質、歩き方などがあります。
感情面で病んでいる人の場合、慢性的な筋肉の緊張によって動きがぎこちなく姿勢がわるくなります。
このことは心理的感情が身体面に反映したもので、これらの不安な感情を解放することにより姿勢がよくなり筋肉の緊張が改善する。

失感情症の人は感情を抑え込んでしまいその結果、筋肉が硬くなったり感覚が無くなってしまうことがある。

感情に影響する身体の変化

  1. 脚の筋肉
    脚の筋肉に問題がある人は、冷え症やむくみになったりこむら返しになったりしやすい。慢性的な膝関節の違和感などもある。心理的には安心感に欠けてしまう。自分自身の脚で立つことに安心感がもてず、支えてくれる人や物に依存しやすい傾向がある。
  2. 骨盤の筋肉
    骨盤に慢性的緊張があると運動性が制限され、オーガズム体験能力も減退するので、快感という感情を感じられず楽なります。これも失感情症の一つにもなります。婦人科疾患、不妊症、ED、尿漏れ、便秘、下痢など。
  3. 肩の筋肉
    慢性的な肩こり、頭痛。背中の違和感。手を伸ばすことの困難。肩が吊り上って下がらない人は、心理的に恐怖の感情が潜在的にある証拠です。失感情症の方はもともと我慢していたので、肩の筋肉が硬くなっていることが多いです。
  4. 首の筋肉
    肩に似ていますが、肩こり、飲み込みづらさ、声が出ない症状、空咳。不満があるのに言いたいことを言えてない事が症状を強める。失感情症の方は、首の筋肉の緊張が非常に強い方がほとんどです。
  5. 顔の筋肉
    表情筋、無表情になる。眉間にしわが常によっている。目の動きが悪くなる。目の奥の痛みなど。無表情の自分に気が付かない、興味の欠落。
    顎の筋肉、食いしばり歯ぎしり、知覚過敏になる、顎関節症。感情を出さずに我慢してしまう傾向がある失感情症の方は、顔の筋肉がこわばっている方が多いです。
  6. 横隔膜(呼吸)
    感情と呼吸はとても重要です。横隔膜が緊張すると呼吸が苦しくなり浅くなります。
    自律神経で唯一コントロール出来る方法が呼吸になります。呼吸が浅く速いときは、交感神経が活発に働きます。逆に深くゆっくりとしたときは副交感神経が働くのです。
    息を止めれば、感情は減少するか感じられなくなります。極端ですが死とは呼吸が停止し、動きが止まった状態で感情もなにも失われます。
    反対に生気あふれた状態では、呼吸は深くなり豊かな感情表現がみえます。呼吸が浅いと酸素が身体に入ってきづらく酸欠状態になり血液循環もわるくなり全身の筋肉の硬さが生まれ不安、イライラの緊張がでてきます。
    呼吸がいかに身体、感情、自律神経のバランスにとても重要化がわかってきます。
    失感情症の方は、呼吸が浅い方が多いですが、それは横隔膜が硬いからなのです。