うつ病・自律神経失調症 治る人 治らない人
まえがき

本編をお読みいただく前に

 本書では、

 

  • 自律神経の乱れが原因で「めまい」や「動悸」などが起きてしまう場合
  • 「うつ病」や「心身症」などで自律神経が乱れ、いろいろな症状が出てしまう場合

 これらを便宜上、自律神経失調症と考えます。
つまり、自律神経が乱れて症状がある場合も、心の問題が自律神経を乱す場合も、本書では自律神経失調症と考えます。

 

 不眠症・めまい・動悸といった症状から、うつ病・ストレス障害・適応障害といった症状まで自律神経失調症に含めています。
なぜなら、これらの症状のすべては、自律神経が乱れているために起こるからです。
なぜ自律神経が乱れてしまうのかは、本編をお読みいただくとして、乱れた自律神経をさらに乱してしまうのが「不安」だということをご理解ください。

 

 人間は、理解できないものには不安を感じるようになっています。
「私の体はどうなってしまうのか?」というような不安を感じると、自律神経はますます乱れて、さらに症状がひどくなってしまうのです。
私自身も自律神経失調症やうつ病を経験しましたので、あなたの不安がよくわかります。

 

 しかし、あなたの不安は、知ることにより解消されます。
特にうつ病や自律神経失調症の原因と対策を知ることで、不安はかなり解消されます。
ですから不安をおもちの方ほど、本書をお読みいただきたいと思います。

 

 私は、整体・カイロプラクティック・心理療法を行っていますが、多くの患者さんが自律神経のしくみを知っただけで、その症状がよくなっていくのを見ています。
そのため、私なりのうつ病や自律神経失調症に関する知識と考えを本にいたしました。
また、自律神経失調症やうつ病の方のために「自律神経・うつ病ナビココカラ」というホームページでも関連する情報を公開しております。

 

 本書に書かれている内容ですが、科学的な立証があるものばかりではありません。
経験者ならではの内容も少なからず入れてあります。
また、わかりやすさと実践面を前面自本編をお読みいただく前に出していますので、意図的に医学的に正確でない表現をしているところもあります。
これらをご理解のうえ、お読みいただきたいと思います。