症状別対処法レポート

自分で出来る!自律神経の乱れから起こる頭痛の対策

更新日:2017.06.06
執 筆:整体師 浅野祐樹

自律神経が乱れると起こる頭痛の種類と特徴のページでは、それぞれの頭痛の種類と特徴についてお話ししました。
では、それらの頭痛を和らげるにはどうすれば良いのでしょうか。
このページでは、自分で出来る頭痛の対策方法を頭痛の種類別にお伝え致します。

片頭痛のセルフケア

片頭痛発作の予防で重要なことは、頭痛のストレスが積み重なり自律神経が乱れると発作の確率が高くなるので、できるだけストレスから遠ざかるようにすることが大切です。
そして、片頭痛は血管の拡張によって起きるので、拡張するような生活習慣をしている場合、生活習慣を改め直すことも必要です
以下の生活習慣を見直しましょう。

飲食物が原因の場合

片頭痛は飲食物と関係が深い頭痛です。
頭痛発作を誘発する可能性があるものに以下の飲食物があります。

  • カフェイン
  • 赤ワインやチョコレート
  • チーズ
  • ハム
  • ソーセージ
  • 調味料のグルタミン酸ナトリウム

人によって誘発するものとしないものがあり、そのときの体調によっても変わることがあります。
これらの飲食物は、血管を拡張する働きがあるため片頭痛が起こりやすいです。
片頭痛もちの人は、一度食生活を振り返る事が大切です。

疲れすぎや、気の張り詰めすぎが原因の場合

片頭痛はストレスから解放された週末の仕事終わりや、休日に出ることが多いです。
それは、緊張から解放されたことによって副交感神経が働き、血管が一気に拡張するからです。
したがって、疲れすぎて緊張感が張り詰めると、休日と仕事の緊張感の差で副交感神経が働き過ぎて頭痛が起きてしまうのです。

疲れすぎて気が張り詰める前に、いつもより多く睡眠をとったり、休んだりすることが頭痛の予防になります。

環境が原因の場合

環境によってもストレスになり自律神経が乱れます。以下の項目に注意しましょう。

  • 気圧や温度の変化
  • 強い光(直射日光、明るい電球の光)
  • 騒音、臭気

緊張型頭痛のセルフケア

姿勢が原因の場合

同じ姿勢を取り続けていることなどによって、首肩周り、そして頭についている筋肉が緊張します。その結果、緊張型頭痛を引き起こします。

緊張型頭痛の症状が出る人はデスクワーカーに多いです。それは、長時間パソコンに向かって作業をすることで頸椎に負担がかかり、首肩の筋肉を緊張させるからです。
緊張型頭痛の対策や予防は、凝り固まった首や肩の血流を促すことが大切です。
座ったままでもできるストレッチや体操をこまめにやることや、首肩が凝りや痛みを感じたら使い捨てカイロやホットタオルなどを使って患部を温めることが大事です。

自律神経の乱れが原因の場合

血流が悪くなる大きな原因がもう一つあります。それは、自律神経の乱れです。

自律神経とは、自分の意志とは関係なく働く神経で、生命を維持する重要な体の機能をコントロールしている神経です。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、なんらかのストレスを受けて交感神経が過剰に働くと血管を細くして血液の流れを悪くします。その結果、筋肉が緊張して頭痛が起こります。

そういった時は、体をリラックスさせたり睡眠をよくとるようにすると、交感神経と逆の働きをもつ副交感神経が働き、血液の流れが良くなり頭痛の予防や対策になります。

なかなかリラックスできない、体の力が抜けないという方は、自律神経のうち交感神経が過剰に働いている可能性があります。
頭痛があり、いつも気を張り詰めている気がする、疲れがなかなかとれないといった症状でお悩みの方は、自律神経と頭痛に詳しい当院までご相談ください。

群発頭痛のセルフケア

群発頭痛の方は群発期にアルコールを飲むと、ほぼ100%群発頭痛になります。
群発期に入ったらアルコールを控えるようにしましょう。
精神的ストレスや身体的ストレスも、群発頭痛の引き金になりますので、意識的にストレスが溜まってきたら休むことが大切です。

薬物乱用頭痛のセルフケア

薬物乱用頭痛の原因となっている頭痛薬をやめることが、頭痛を抑えるためのキーポイントになります。
しかし、頭痛薬をやめてしまえば、離脱症状によって激しい頭痛が起こることも事実です。

薬薬物乱用頭痛は自分で勝手な判断をせず、専門の医療機関の先生と相談してもらいながら薬を少なくしていくことが大切です。