症状別対処法レポート

自律神経が乱れると起こる頭痛の種類と特徴

更新日:2017.05.30
執 筆:整体師 浅野祐樹

頭痛は自律神経の乱れからも起こるのページでお話しした通り、頭痛には種類があり、痛みが起こる原因はそれぞれ異なります。
このページでは、「頭痛持ちの頭痛」と言われる慢性頭痛の原因と種類についてお話ししていきます。

発作的に始まる「片頭痛」

片頭痛の特徴は発作的に始まり脈を打つようなドクンドクンする頭痛です。
この片頭痛の多くは2つのタイプに分かれます。

女性ホルモンが関係する「エストロゲン性の頭痛」

片頭痛がある方の中で、全体の8割は女性が占めています。なぜ女性がこんなにも多いのでしょうか。
それは、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっているからです。
片頭痛の原因は血管の異常(拡張と収縮)が起きることです。
エストロゲンが急速に下がることによって血管が拡張し、片頭痛の引き金になります。
エストロゲンが急速に下がるときは、月経の前2日から開始後の3日間の6日間に集中します。

ちなみに、妊娠中は赤ちゃんを守るため最初の6か月はエストロゲンが高い値で維持されており、頭痛を引き起こしにくくなります。
しかし、妊娠後はホルモンバランスが不安定な為、頭痛を引き起こしやすいので注意が必要です。

精神的ストレスが関係する「セロトニン性の頭痛」

この頭痛はセロトニンの異常分泌が原因で起こります。

頭痛が起こるまでの流れは以下の通りです。

  1. 何らかの原因でセロトニンが大量分泌される
  2. 脳の血管が収縮する
  3. セロトニンが出尽くすと、今度は脳の血管が拡張する
  4. その刺激によって、血管周囲の三叉神経の末端から炎症物質が染み出る
  5. 神経の炎症が血管の周囲に引き起こされる
  6. 急速に拡張した血管によって、周りの三叉神経が圧迫されて痛みが大脳に伝えられる

セロトニンが大量に分泌される原因の一つに精神的ストレスがあります。

特に緊張から解放されたとき収縮していた血管が拡張します。

休みの日など、仕事から解放されたときに頭痛を引き起こす人が多いのはこの為です。

セロトニン性頭痛の特徴は、頭痛にともなって腹痛や吐き気などの前兆が起こることです。

また、閃輝暗点といった、視野にギザギザした稲妻のような閃輝が現れ、徐々に拡大してく症状が起こることもあります。

最も多い「緊張型頭痛」

緊張型頭痛の特徴は頭全体が締め付けられるような頭痛です。

これは後頭部から側頭部、首から背中にかけての筋肉が緊張することによって起きます。

持続的に筋肉が緊張すると血行不良になり、酸素不足で頭の神経を刺激して痛みを起こします。

慢性頭痛の中では最も多い頭痛だといわれています。

目の奥が激しく痛む「群発頭痛」

群発頭痛の特徴は片方の目の奥が激しく痛むことです。

例えるなら、「キリで目の奥をえぐられる」「柱に頭をぶつけたくなる」と表現されるぐらいの激痛です。

群発頭痛は、群発地震のようにある一定の時期に起こります。

原因は、はっきりと分かっていませんが、目の後ろを走る内頚動脈という太い血管の炎症によって発症すると考えられています。

鎮痛剤を飲むことで起こる「薬物乱用頭痛」

あまり聞いたことがないと思いますが、最近特に増えている慢性頭痛で、鎮痛剤の飲みすぎが原因です。

最初は月に1から2回程度の鎮痛薬の服用が次第に増えていき、いつの間にか毎日のように朝、昼、晩と服用してしまうと、薬によって痛みが誘発され、薬の有効時間も短くなります。

薬物乱用頭痛の元は片頭痛です。

片頭痛の発作の頻度は1ヶ月に6回程度ですが、薬物乱用頭痛になると1ヶ月に15回ぐらいの頻度で発作が起こります。

薬を飲んでいるのに明らかに頻度が上がっているようでしたら、薬物乱用頭痛が起きている可能性がありますので要注意です。

薬物乱用頭痛の特徴は以下の通りです。

  • 特定の部位ではなく、頭全体にズキンズキンと拍動性に痛む
  • 頭痛発作が1ヶ月に15回以上現れる
  • 無力症、悪心、そわそわ、記憶障害、集中困難、うつ傾向、快感消失などの症状を伴い、日常生活に支障が生じている