更新日:2019.05.26
執 筆:整体師 田島健次
HSPの人とそうでない人の大きな差は、「情報を多く感じてしまうこと」にあります。
他の人には些細で気にならない事も、恐怖に感じてしまう事があります。
例えば、サイレンの音・お店のBGMや明るい光(白い光)・特殊な匂い(特に化学的な匂い)・人混みの中(イライラした人が多い場所)などが、それに当たるでしょう。
この様な刺激を他の人に比べて何倍もストレスに感じてしまい、疲弊してしまうのです。
ストレスを何倍も感じやすいという事は、自律神経の交感神経が活動的になり余計に過敏な反応が起きてしまいます。
すると、睡眠時やリラックスする神経の副交感神経の活動が低下して、休んでも疲労が回復しづらい状況になってしまうでしょう。
日頃からストレスを多く感じやすいので、同僚や上司などとランチに行くことや休みの日に遊びに行くことでも気を遣い、疲れてしまいます。
仕事だけでも多くストレスを感じやすいので、それ以外の時間は気を遣わずゆったり過ごすのが良いでしょう。
世間の多くの価値観からすると「ストレスが溜またら遊んでストレスを解消するといいのに」と感じるかもしれません。
本人も楽しいことやストレス発散はなることは理解しているのですが、出掛けたりするだけで過剰に刺激を感じてストレスが溜まってしまいます。
そのため、休みの日や仕事の休憩時間はひとりで静かに過ごして、交感神経の高ぶりを上げない時間が重要になってきます。
HSPの人にとってゆっくり過ごすことはとても大切な時間です。
なので、そうだと思われる人が近くにいた場合は、付き合いが悪いとか根暗だと感じたり、その様な言葉をかけないでください。
洞察力が優れているため、ちょっとした顔の表情とかも敏感に感じてストレスになります。
仕事のランチの時も一緒です。
ご飯だけに集中して自分の中に籠ってエネルギーを溜めるようにしているのです。
声をかけてくれることは嬉しいのですが、そこでエネルギーを使ってしまうと仕事に集中できなくなるので、一人になる時間を与えてください。
また「臆病者」「引っ込み思案」「気合が足りない」「非社交的」「行動力がない」「繊細」という思い込みをしないでください。
思い込みや決めつけをして接していると、本人もそうだと思い自信がなくなってしまいます。
そうなると二次的にストレスが上がり過敏刺激が強くなり、慢性的なストレスにより自律神経失調症のような症状やうつ傾向になることがあるので注意が必要です。
自分の能力や特徴をうまく活かそうでは、これらの特徴への対策も触れているので、最後までお読みください。
HSPの人の共通的な特徴を理解しましょう。
これは、個人差があり人により強い特徴の持つところとあまり反応しない所があります。
そのため、自分や相手の特徴を考えながら読んでみると、より参考になるのではないでしょうか。
外からの刺激に敏感に反応します。
特に下記のものが、多く言われています。
光 | 太陽の光、蛍光灯の光、パソコン、スマートフォンの光など |
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音 | お店などのBGM、サイレン、工事現場の音、人混みのガヤガヤした音など |
匂い | アロマオイル、他人の汗の匂い、香水、本のインクの匂いなど |
味 | 辛い、苦い、甘い、しょっぱい、酸っぱいなど |
触感 | 洋服の繊維、人の肌など |
内的感情やイメージ | 自分の感情やイメージが大きくなってしまう |
その他 | 痛みや疲労感も強く感じる |
敏感なのに鈍感?矛盾していますよね。
疑問に思うかと思いますが、一つの事にとても敏感になっているという事は、他の事が感じなくなったり、考えられない事にもなります。
例えば、小さな気になる音に集中してしまい、人に声をかけられても気付かない人がいませんか?
周りからは「天然なんだから」とか「ボ~っとして」など言われることもありますが、実は、他人には気付かないような小さな音を不快に感じて気になっていることがあります。
過敏な人は、ネガティブな思考に入りやすい傾向があります。
ネガティブな思考は、ストレスから回避しようとしている防衛本能が強く働いているために起こります。
色々な刺激に敏感でストレスを感じやすいため、これ以上ストレスが上がらない様にネガティブな認識が高まります。
しかし、ネガティブな認知が続くと自己否定にもなっていくので、余計ネガティブ思考が強くなります。
特徴を少しは理解できましたか?
これを見ていくと、とても生活で苦しんでいる様になりますが、この特徴を活かす方法もあります。
次に、素敵な能力と外交的なHSSについて説明していきます。