当院院長のブログ

いい声は、健康の証

更新日:2022.02.11
執 筆:整体師 田島健次

突然ですが、自分の声は好きですか?
どの様な声に惹かれますか?不快な声とは?

今回は、声についてです。
また変なことを言い出したな、と思った方もいるのではないでしょうか。

声と自律神経は関係ない?
実は凄く関係が深いのです。
現代において声の質、大きさ、聞き取りやすさなどは、自律神経が活性化している人と自律神経が乱れている人ではまったく違うのです。

自律神経が整う行動をして、声の質が良くなり、人間関係が良好になるヒントを簡単に伝えていきます。

声とは

いい声、悪い声の定義はとても難しいです。
悪い声ではないのですが「無意味な声」はあります。
例えば、電話セールス、電車のアナウンス、病院の先生、受付の人、デジタルで合成された声(カーナビなど)。
これらの共通点は、「心ここにあらず」で話していること、淡々と言葉を発しているだけなので声に心や感情がこもっていないことです。
聴いてる方は、印象に残らず、冷たい感じや不快に感じる人もいるでしょう。
もちろん、電車アナウンスや病院の先生、受付対応の人の中にも、感じがいい声で話す人はいるでしょう。

なぜ「心ここにあらず」の話し方になるのでしょうか?
それは、体力、精神力を使い過ぎないように話しているからです。自己防衛が働いているのです。
一軒一軒心を込めてセールスの電話をかけていたら、身も心も疲れてしまいます。
一日に多くの患者さんを診ている病院の先生も、心を込めて話していたら、時間もないですし、病院の先生自体が病気になってしまうので、出来るだけ疲れない話し方をして自分を守っているのです。

いい声、伝わる声とは

心を込めて「伝えたいという気持ち」で話している声です。

おはよう、一つでも違いますね。
ちょっとやってみてください。
嫌いな人に言うおはようと、好きな人に言うおはよう、は違いますよね。

話すスピードは、年齢によって変わります。
若い人は速いスピード、高齢になると遅いスピードが理解されやすいです。
例として、NHKのアナウンサーは1分間に350文字程度のスピードで話しているそうです。

声を出すときのコツは、視線は少し上げて、首を上げ喉が開いていることです。

声を出すメリット

ここが重要です。
視線を上げる時には、上眼瞼拳筋(じょうがんけんきょきん)という、上まぶたを引き上げる筋肉が働きます。
この筋肉は、交感神経を活性化します。心理的にもポジティブな感情を感じやすくなります。
喉が開く事により、呼吸がしやすくなります。

現代はスマホを使う事が多くなり、うつむく事で、首こり、肩こりになり声が出しづらい、息苦しいなどの症状が出やすくなります。

現代のコミュニケーションは、ネットへの書き込み、SNS、動画を観て学ぶなどが多くなり、声を出すことが減っているので、若い子は声帯が発達せず、か細い声になり、上手く気持ちを伝えるのが苦手になり、余計、声を出さない傾向にあると感じます。

声帯を使わないとか細い声になり、薄っぺらい人と感じさせてしまい、信用されづらくなります。
信用されないと、仕事でもプライベートでも人間関係がギクシャクしてしまいます。

今は、感染対策のため大きな声を出す事が難しいですが、直接会って話をして、声帯を鍛えてみてください。
声が出せて表情がいいという事は、自律神経が活性化していますし、いい声は信頼感が上がるので、いいことだらけです。


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