更新日:2020.11.13
執 筆:整体師 田島健次
今年は、皆さんにとってどの様な年でしたか?
12月になるとバタバタと忙しくなり、ゆっくり考える時間が取りづらくなる人も多いと思いますので、この11月に自分の環境、体、気持ちを振り返りませんか?
突然ですが、「生老病死(しょうろうびょうし)」という言葉を聞いたことはありますか?
仏教に由来した言葉です。
「四苦八苦」という言葉は、耳にしたことがあると思います。四苦八苦の四苦にあたるのが「生老病死」です。
「生老病死」とは、お釈迦様の教えで
であり、人生において避ける事ができない苦しみ、という意味だそうです。
思い通りいかないことや、避けては通れないことを指すのですね。
今年は、「生老病死」を感じた出来事が多かったのではないでしょうか?
当院でも、病苦を訴える患者様が増えたと感じています。
健康、元気でいることは、幸せですし、楽観的になります。
不健康、病気になると本当に辛いし、悲観的になりますよね。
健康と不健康は、表裏一体です。
体調が悪くて幸せ、楽しい、と感じる人はいないでしょう。
病気になって、健康である事のありがたみや、幸せを実感することはありませんか?
お釈迦様の教えにあるように、病気になることは避けられないのです。
一生健康でいられる人は、いますか?
誰でも風邪を引きますし、頭が痛くなる、お腹の調子が悪い、と人生で一度は必ず病苦を経験します。
病気になることが当たり前と言われても、希望が持てないよ、ひどい、と感じてしまいますよね。
ちょっと待ってください。
事実を受け容れ、対策し、変える事が出来るのが人間の強さです。
病気になる原因の多くは、ストレスにより自律神経が乱れ、免疫力が低下することです。
このため、風邪を引いたり、自律神経の症状が出てきたりします。
姿勢は、どうですか?
姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、首こり、肩こりで辛い思いをします。
対策:ストレッチやラジオ体操をしたり、整体やカイロプラクティックを受けたりしてみましょう。
食事は、偏っていませんか?
早食いや、糖質ばかりの食事、カフェインの過剰摂取をしていませんか。
対策:咀嚼を増やしてご飯を食べましょう。唾液が多く出る事で消化を助けます。
また、栄養バランスを考えた食事をしたり、カフェインを控えたりするのもよいでしょう。
精神的ストレス、心理的ストレスはどうですか?
人間関係、悲観的思考で苦しんでいませんか。
対策:ストレスになる人から距離を置いたり、自己尊重感を上げたり(自分のいいところを書き出す)するとよいでしょう。
また、感謝、感動することをしたり、相談できる人、味方になってくれる人を探したりするのもよいでしょう。
運動不足ではないですか?
どこへでも車で移動したり、エレベーター、エスカレーターばかり使ったりしていませんか。
対策:散歩やストレッチをしたり、なるべく階段を使ったりするとよいでしょう。
他にもあると思いますが、生活を振り返り、病気の原因になりやすいストレス習慣を少なくしていきましょう。
お釈迦様は、苦しみばかりでつらい、と思って何もしないで諦めるのではなく、苦しみの中で、苦しみから逃れる努力、知恵をつける努力をしなさい、と伝えたそうです。