当院院長のブログ

朝の目覚めで体調を決めつけない!

更新日:2020.02.14
執 筆:整体師 田島健次

寒い日の朝は皆さんどうしていますか?
気合いで布団から出る、暖房をつけて部屋が暖まってから起きる、取りあえず2度寝する、色々な方法を使って寒い朝に対応していますよね。私は気合いタイプです。(笑)

寒いと布団から出たくないですよね。
あの布団の温もり、フワフワした感触、気持ち良いです。
元々寝起きが良くない人は目覚ましにイライラしないでしょうか?

起きたとき、会社休もうかな~学校休もうかな~って1度は考えた事ありませんか?
それと自分の体調や頭の状態を確認しませんか?
スッキリ目が覚めたのか、頭は痛くないか、よく寝れたのかなど…。
特にストレスが多いときや疲労度があるときは、この様な体や気持ちのチェックをする傾向が高くなります。

実はこの朝の目覚めが悪いのは睡眠状態が悪いのではなく、ごくごく普通の事であり、睡眠をとったときの自然な反応なのです。
ドラマやアニメ、CM等の主人公が、朝から爽やかな目覚めをして素敵な朝食をとっているのを観たことありますか?
あのような事は睡眠学ではまれです。のび太君の寝起きが正常なのです!

「睡眠惰性」「睡眠慣性」という言葉を聞いたことはありますか?
これは寝起きの直後は脳が覚醒していないため、疲労感、痛み、頭の重さ、目が開かないなどの不快な感覚を強く感じるというものです。
個人差がありますが、脳が覚醒するまで3分から20分ぐらい掛かるので、寝たのに疲労感が取れてない・睡眠不足・今日は体調悪いんだ…と決めつけないでください。

この決めつけ・思い込みで精神的ストレスを高めてしまって、自分の体調に自信がなくなり落ち込まないようにしましょう。

まず、寝起きは不快感が強いのは当たり前と理解してください。
そして20分ぐらい経ってから少しずつ朝の準備・行動をして交感神経を上げ、体の感覚を確かめるのも良いでしょう。
そう言われても朝だるいしって声が聞こえて来そうなので、科学的根拠を元に説明します。
(もちろん、体調不良・自律神経の状態が低下している人は、多く寝て免疫力・体力回復に努めてください。)

簡単に言うと、睡眠ホルモンであるメラトニンが朝になるにつれて減っていくのですが、覚醒させるホルモンであるコルチゾールは一気に脳内ホルモンに変わらないため、徐々に覚醒していきます。
そのため、寝起きの不快感は当たり前なのです。
自律神経では副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングですね。

交感神経が活発になると、血圧が上がり体温が上昇します。
体が温まってくると覚醒して脳が活動的になるので、先ほどの「睡眠慣性」「睡眠惰性」の感覚がなくなります。
寒い朝は体の体温が上がりづらいので夏より目覚めが辛いのはそのためです。

子どもや若い人は元々睡眠ホルモンのメラトニン量が多いので、寝起きが悪い・中々起きれないのは当然ですね。
しかし、小学校のときラジオ体操などをして交感神経を正常に上げる訓練をし、生体リズムを整えて自律神経を鍛えているのですね。

大人の人もやっても良いでしょう、ラジオ体操はハードルが高いという人は、布団の中で手・足を動かしたり体を少しでも動かし体温を上げると良いでしょう。

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