第4章 自律神経失調症・うつ病の対策 ストレス別
ストレスで疲れた体を修復する睡眠

睡眠の量について

 不眠症の方は眠れないだけでなく、眠りが浅い方がほとんどです。
ですからたとえ6~7時間眠れたとしても、眠りが浅いため休む神経がたくさん働けていません。
そのため疲労がとれなかったり、寝ても症状があまり改善されない場合が多いです。
このような場合もあるので、眠りが浅い方も休む神経がよく働くように寝る準備が必要なことはおわかりいただけるかと思います。

 

 しかし、不眠症の方はできれば眠りが浅いことをカバーする対策も行ってほしいと思います。

 

 その対策とは、とにかくたくさん眠ることです。
眠くなくなるまで眠るのです。

 

 仕事の日は難しいと思いますが、休みの日などはたくさん眠ることをおすすめします。
眠りが浅いということは、眠りの質がよくないということです。
質がよくない場合は量で補うしかありません。
深い眠りをしている方が7時間ぐらいで回復できるところを、眠りが浅い方は2~4時間くらいかかる場合もあります(人によって差はあります)。

 

 深く眠ろうとしても眠れないと思いますが、量を眠ろうとすれば、ウトウトと浅い眠りながら、少しは長く眠ることができると思います。
休暇がとれる方は数日の間、徹底的に眠ることをおすすめします。

 

 ただ、少し元気のある方は、休日の午後は少し体を動かすために散歩などをすることをおすすめします。
これは、深く眠るには、軽い運動が必要な時があるからです。
「少し動けるかな」と思えるぐらい体に余裕がある方は、散歩程度でいいので少し歩いてみるのもいいでしょう。

 

 個人差があるので何ともいえないところですが、疲労感が強い方は、行わないほうがいいでしょう。
現代人は睡眠が足りていない方が圧倒的に多いので、このように徹底的に眠るということも大事になってきます。
特にうつ病のなりかけでは、たくさん眠ることにより大幅に改善する場合があります。