第4章 自律神経失調症・うつ病の対策 ストレス別
温度・湿度のストレスへの対策

温度・湿度のストレスへの対策 体は絶対に冷やさない

 「冷えは万病のもと」と昔からいわれています。
これは自律神経失調症やうつ病にも当てはまります。

 

 自律神経失調症やうつ病の方は、血管が細くなっている傾向があります。
そのため、血液の流れが非常に悪くなっている状態です。
しかも手や足だけでなく、内臓も冷えている状態の人が多いのです。

 

 実は、血液は酸素や栄養素だけでなく、温度も運んでいます。
そのため温度が低い場所は、血液が流れてきていないといえるのです。
体は、すべて血液が運んでくる酸素や栄養素などを原料にして動いているのですが、 冷えている場所は、酸素や栄養素も十分に届いていません。
つまり、内臓が冷えると内臓に酸素や栄養素が行きにくくなり、内臓の働きが悪くなってしまうのです。

 

 また、冷えは、休む神経を働かないようにしてしまいます。
そのため、自律神経失調症やうつ病の方は体を冷やさないように気をつけてください。

 

  • 寒い場所にいないようにする
  • 冷たいものに触らないようにする
  • 冷たいものを飲まない
  • または食べないようにする

 

 ということにも気をつけてください。

 

 飲みものなどは、必ず体温以上で飲むようにしてください。
お風呂は入れないほど疲れていなければ、湯船にも入るようにしましょう。

 

 特に女性は冷え性の方が多いですが、これは筋肉量が男性より少ないためです。
人間の体温の多くは筋肉が作っています。
そのため、筋肉量が少ない女性だけでなく筋肉をあまり動かさない現代人は体が冷えやすくなっています。

 

 さらに女性は、オシャレをする方がほとんどだと思います。
オシャレは、どうしても薄着になり、体を冷やしやすいので気をつけてくださいね。
オシャレは元気になった時にするようにして、症状が出ている時は、厚着のオシャレを考えてください。

 また、最近の夏のオフィスや電車の中はエアコンをきかせすぎで寒い時が多いです。
犬などの動物の毛が季節で生え変わるように、人間の体も夏は夏用の体をしています。
夏の体に対しての冷えは、冬の体に対しての冷えよりも自律神経にとってストレスになります。
ひざ掛けやセーターなどを用意し、夏でも温かい飲みもの(カフェインレス)を飲むことをおすすめします。
オフィスの室温は、上司にお願いをして設定温度を上げてもらいましょう!