第4章 自律神経失調症・うつ病の対策 ストレス別
化学的ストレスへの対策

偽りの元気を出すカフェインを断つ

 あなたは1日に何杯のコーヒーを飲みますか?
実はコーヒーに含まれているカフェインは、動く神経を無理やり働かせてしまいます。
そのため、飲みすぎると、自律神経失調症の症状が出てくる方が多くいます。
特に、

 

  • 不眠症
  • 心臓がドキドキする
  • 胃腸の機能低下
  • 頭痛

 

 などが起こりやすくなります。

 

 人間の体は実にうまくできていて、ストレスや疲労でエネルギーがなくなってくると、エネルギーを無駄使いしないようにエネルギーのバルブを閉めるのです。
第3章でお伝えした「四つの体力」を思い出してください。

 

  • 運動力
  • 免疫力
  • 治癒力
  • 調整力

 

 の四つでしたよね。

 

 カフェインは、そのエネルギーの運動力だけのバルブを開いて、運動力にエネルギーを使わせようとします。
そのため、元気になってきたような気がしてしまいます。
しかし、あくまでも「気がする」だけで、本当は元気になったわけではありません。

 

 自律神経失調症やうつ病の方は、もともとのエネルギーが少ない状態なのに、カフェインを摂ると運動力で多くのエネルギーを使ってしまうことになり、免疫力・治癒力・調整力などが使うエネルギーがさらに少なくなってしまいます。

 

 健康な方でも、カフェインを摂りすぎると不整脈・不眠症・胃腸の機能障害などの症状が出ることがあります。
自律神経失調症やうつ病の方は、今抱えている症状が悪化してしまいます。

 

 カフェインは本来水溶性で水に溶ける性質ですから、時間がたてば尿と一緒に体の外へ排出されます。
しかし、自律神経失調症やうつ病の方は、運動力のバルブが開きやすく、閉じにくい状態になっています。
そのため、いくら尿で排出されるからといっても、一度体に入れるとバルブが開いてしまい、エネルギーを無駄に使ってしまうのです。
もちろん、運動力のバルブは、カフェインが尿で排出されても簡単には閉まりません。

 

 このような作用から自律神経失調症やうつ病の方には、カフェインが化学的ストレスになってしまうのです。
ですから3時にコーヒータイムというのは、リラックスした気分になるでしょうが、実は脳も体もリラックスできないのです。

 

 私の場合は、カフェインを1年半の間、まったく摂らないようにしました。
カフェインが含まれる飲みものは、コーヒー・紅茶・緑茶(特に新茶は要注意)・コーラ類・ドリンク剤(カフェインレスには、カフェインが入っているものには原材料として「カフェイン」あるいは「無水カフェイン」と書かれていますので、これらはまったく口にしないことをおすすめします)。

 

 症状が軽い人で3ヵ月から半年。
症状が重い人で1年半から2年。
確実なことはいえませんが、私の経験からするとこれくらいやめると症状が軽くなったり、なくなったりする方が多いです。

 

 このようなことからカフェインは、自律神経失調症やうつ病の方には悪いことはあってもいいことはありません。
カフェインは習慣性があるため、やめるのは大変かもしれませんが、症状が治まってしばらくの期間はやめることをおすすめします。

 

 一生、コーヒーや紅茶を飲めないわけではありません。
症状が落ち着けば、たまに飲むぐらいならできるようになります。
私も今では、週に2~3杯ぐらい飲む時がありますが、症状は出てきません。

 

 カフェインをやめるにあたって、知っておいたほうがいいことがあります。
やめてから最初のうちは、エネルギーが出ない感じがすると思います。
これは今までカフェインに頼って元気を出していたので、そのカフェインがなくなることで、最初のうちはエネルギーを出しにくくなるからです。
しかしこれは正常のことなので、症状が悪化しているわけではありません。
しばらくすると自分でエネルギーを出せるようになりますのでご安心ください。