症状別対処法レポート
不眠症

悩み事と不眠症は関係ありません!

悩み事があるから不眠症になる。
一見すると「まぁそうだよね」と思いたくなりますが、実は悩み事があるかどうかは
不眠症とあまり関係ないのです。

そもそも、悩み事のない人なんかほとんどいません。
もし悩み事があるから不眠症になるというのであるならば、赤ちゃん以外、ほぼ全員が不眠症になってしまいます。

では、不眠症とは何が原因なのかをお伝えしていきます。

 

不眠と自律神経の種類と働き

不眠症は自律神経の働きが乱れてしまうために起こる症状です。
自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があります。
この二つの神経がどのように働くかが不眠症に関係してきます。

交感神経の働きは、脳や体を動かすのに適した状態にする神経です。
副交感神経の働きは、脳や体を休ませたり修復させたりするのに適した状態にする神経です。
眠るための神経は、この副交感神経が働くことが必要なのです。
また、病気や症状を治すのにも適した状態は副交感神経が働く必要があるのです。
風邪などの病気全般が眠ると早く治るのはこのためです。

 

不眠症と自律神経の乱れ

交感神経と副交感神経は、いつ、どちらが働くかがとても重要です。
本来、夜は睡眠に適した副交感神経が働くものなのですが、交感神経が働いてしまうと眠れなくなり、
これが続くと不眠症になります。

なぜ、夜に交感神経が働いてしまうかというと、その原因は2種類あります。

①昼間に交感神経を働かせていない。
②筋肉の緊張が脳に伝わってしまう。

この二つは関連しあっていますので、この二つが不眠症の原因といっていいでしょう。
では、それぞれを詳しくご説明していきます。

 

①昼間に交感神経が働かせていない。

実は交感神経と副交感神経は、片方が大きく働くと
もう片方が時間差で大きく働くようになります。
昼間に交感神経を10のうち3しか働かせてないと、夜間に副交感神経が3しか働かないのです。

逆に昼間に交感神経を8~10ぐらい働かせると、
夜間に副交感神経も8~10ぐらい働くことになり、グッスリと眠れるようになります。

そのため、昼間に交感神経を十分に働かせる必要があるのです。
交感神経が十分に働く状況とは、筋肉をたくさん動かしながら大きな声を出すという状況です。
筋肉を動かすことや大きな声を出すことはとても動物的で、そんなことなかなか出来ないと思われるかもしれませんね。
確かにそのような状況が許される環境はあまりありませんが、グッスリと眠れるようになるには、完全にではなくても
少しでもそれに近い環境を作っていく必要があるのです。

では、なぜ筋肉をたくさん動かしながら声を出す必要があるのかをご説明いたします。
不眠症とは、本来持っている生体リズムがくるっている状態です。
これは人間的であるというよりも動物的であり本能的である能力です。
そして、筋肉をたくさん動かしたり大きな声を出したりするのも動物的であり本能的なものです。

簡単にいうと、不眠とは動物的・本能的能力の低下の結果なのです。
不眠症は自律神経失調症の一つですが、自律神経失調症とは、動物的・本能的能力が低下しているために起きているのです。

そのため、動物的・本能的能力を目覚めさせる必要があるのです。
そのために一番いいのが筋肉を動かすことと声を出すことです。
これらは外敵から身を守るために動物が行う行動です。
例えば犬の場合、咬みつけるようにかまえるように姿勢を取り吠えます。
そして自分よりも強そうな場合は逃げ、自分より弱そうなら咬みつきます。
このような行動が筋肉を動かしながら声を出すことになります。
昔の青春映画のように、海辺をダッシュしながら「バカヤロー!」と叫ぶのも不眠症にはとてもいいのです。

特に怒りを感じた時やイライラしている時、その感情を抑え込むようなことを我々人間はしています。
こういった時に、海辺をダッシュしながらバカヤローと叫ぶのは、動物的・本能的能力を発揮している状態になります。

そうはいってもこのようなことをやるのは恥かしいでしょうから、カラオケを振付つきで歌ったり、
いつもより大きめの声で話すようにしたり、いつもよりもたくさん歩くように心がけることから始めてみて下さい。

 

②筋肉の緊張が脳に伝わってしまう。

①でお伝えしたような動物的・本能的な動きを、人間社会では自制するように子供の頃にしつけられます。
この子供の頃にしつけられたことを過度に行いすぎると、次元が本来持っている動物的・本能的能力を抑え込むようになります。

それが自律神経失調症であり不眠症なのですが、この動物的・本能的能力を抑え込む時に、人は筋肉を緊張させて抑え込みます。

例えば怒りを抑えた時のことを思い出して下さい。
あなたは、体のどこかの筋肉を緊張させて怒りを抑えていたのです。
これは怒りだけでなく悲しい時に無理に笑顔を作ったり、落ち込んでいるのにやる気があるように見せたりなど、
自分の感情を素直に出せない時には、必ず筋肉が緊張して本心や感情を出さないように抑え込んで切るのです。

脳にとって筋肉の緊張は「生命の危機」と捉えます。
生命の危機の時には、のんきに眠ってなんかいられませんので、夜だろうがなんだろうが副交感神経ではなく
交感神経が働き眠れなくなってしまうのです。

そのため、この筋肉の緊張を先に取ることが必要です。
ご自分で行うには軽めのラジオ体操のものや、ストレッチ・ヨガなどを行い、筋肉をゆるめるといいでしょう。
お風呂にゆっくりつかるのもいいでしょう。
それでも緊張が取れないようでしたら、当院にいらしてください。

また、日頃の生活では自分の感情を素直に出すことも重要になります。
特に怒りやイライラのような感情は、交感神経に関連しますので、怒りやイライラの感情を十分に出すと交感神経も十分に働かすことができます。
つまり、「①昼間に交感神経を働かせていない」の対策につながるのです。

このように、不眠症は悩み事そのものではなく、
悩み事を抱えている時の感情を素直に出せないことも原因なのですね。
つまり、交感神経を十分に働かすのを自分自身で止めているのです。
そしてその止めているのが筋肉の緊張なのです。

そうはいっても自分の感情を素直に出していたら人間関係が悪くなります。
ですからある程度は感情を抑えるのは必要になりますから、筋肉の緊張をゆるめるために整体が必要になります。
しかし、あまりに多くの感情を抑えていると、整体を行うだけでは間に合わないこともあります。
ですから、その代償として筋肉を動かしたり声を出したりして感情を出す代わりをさせる必要があるのですね。